それは1通のメールからはじまった。

「ARG部員を募集しています」

そんなタイトルのメールが飛び込んできた。

訝しげに開いたメールの内容は……

突然のご連絡、失礼致します。

ARG部員を、募集しております。

ご検討、宜しくお願い致します。

真名井 良秀

そして一枚の画像。

一枚目の画像

脳の中にあるQRコードのようなもの。
なんど携帯電話で読み取ろうとしてもエラーになってしまう。
メールへ返信を行ってもなにもおきない。
これはいったい?

メールの送信者がツイッターで発言をしたのはその一時間後だった。

ツイッターであがった画像

リンクされていたのはもう一枚の画像。
違うのはQRコードの部分だけ。

それまでにメールに気が付いたのは、ほんの数人。

これがQRコード

QRコード合体画像

そこからURLが示された

そこにあったZIPファイルの名前は「gawakei.zip」。
中身は「04.png」。

04.png

不自然に切り取られた地図の一部分。

読み取れる情報は……島の情報、学校の見取り図、そして「九条院彩夏」という名前。

後は、ただただ青いだけ。

その日、調べてわかったこと。

龍宮学校という学校があること。

ARG部という部活があること。(このページには謎の動画が貼ってある)

それから一週間、なんの進展もないまま、19日になる。

真名井が呟く。
謎の映像とともに。
13229とはなにか?

よしたか氏は言う。じーっと観てたらトリップしそうだったんで飛ばし飛ばし観てたら偶然見つけました。

あのサイトにあった謎の映像にはそんな仕掛けが。
そこにあったのは「shu-chan」という名のZIPファイル

このファイルのパスワードはまだ見つからない。

パスワードが分からない中、よしたか氏がつぶやく。

切り取られた地図の一部に名前のあった「九条院彩夏」がTwitterでつぶやいていた。

名前の一致。
S木さんと7/7になにか大変な事になったらしいこと。
もしかして……関係者?

とりあえずは声をかけて反応待ちに。

そしてまだパスワードはわからないままだ。

九条院彩夏より返答がとどく。

S木さんと九条院は彼氏を通した知人ということらしい。

S木さんのお見舞いを頼んだ彼氏とは一体だれなのだろうか。

とつぜんの呟き。
木曜日につぶやいている気がしていたので、もしかしたらとおもっていたが。

交換ノート

こどもの書きなぐったような、ノートの画像。
見覚えのある「GAWAKEI」という文字列。

お見舞い相手のS木さんは、今日も夢を見ていた。
そのつぶやきに聞き覚えが……

真名井の投稿を確認したたなか氏は、
ノートに書いてあった言葉「キメラクターカード」という言葉より、キメラクターカードのサイトを発見した。
サイトを遡ると、ノートにあった4人分のカードが発見された。

としくんのページにで彼は、「toshikun.zip」を発見する。

02.png

それは前回と同じ、地図の破片。

ファイル名や、S木さんの寝言、「キメラクター」で名前の上がっていたガワケイ。
この日にTwitterにアカウントを作成していた。

眠たままの佐々木さんについて調べているたなか氏は、キメラクター発見の後、ガワケイのアカウントをも見つけ出す。

ここから、私達とガワケイのコミュニケーションがはじまった。

GAWAKEIによる発言集
彼(彼女)は真名井をおいかけてTwitterにアカウントを作ったようだ。

話しかけるが、反応は無い。

このつぶやきにより、画像が交換ノートだとわかる。

GAWAKEIは鵜来島にいる模様。

佐々木卓也(タックン)とは連絡がついていない。

真名井にフォローされたようだ。真名井はTwitterを見ているのか。

まとめサイトを確認し、現在の私達の状態を把握した模様。
真名井、九条院、佐々木卓也はGAWAKEIの知人と同じ名前のようだ。

当たり前だが、鵜来島も2012年。

夏休みであるのに、いつも遊んでいる仲間が全員揃っていないようだ。

28日、shu-chan.zipのパスワードが発見された。

shu-chan

この画像をみて、ようやくこの画像が手帳の一部分であることを知る。

ここから若干なにかがおかしくなってくる、GAWAKEIとのやりとり。

なぜか学年が読めない。
また真名井は仕事中かな? と発言していたのに最近転校してきた先輩ということ。

やはり年齢の部分が読めない。

ローマ字入力のことだろうか。

夢の中の出来事。

私たちの集めていた画像はサマースクール用の生徒手帳とのこと。

こちらは、九条院のつぶやき。
Twitterをはじめた理由は不明。

7/12はお見舞いの日。

S木さんは寝言が多いらしい。

連絡が無いのは彼氏からか。

電話はS木さんに関してだったのだろうか。

彼氏は仕事で忙しいようだ。

また、お見舞いは木曜日だ。

GAWAKEIの呟きから鵜来島の龍宮学校の生徒会長は九条院彩夏という名前だったが、本人ではないようだ。

彼氏、もうすこし彼女を大事にしてください!

S木の実家は東京からずいぶん遠いようだ。

珍しい地名ですよね。

さて、私たちの知っている真名井と、九条院の知っている人は同じ人なのでしょうか?

明日は、九条院さんがS木さんのお見舞いに行く予定の日。
鵜来島のことを彼氏に確認したところ、「なんでそんなこと聞くのって、怒った感じだったし…」という様子だったようだ。
しつこく聞くと黙ってしまう。
なにかを隠しているのかもしれない。

ふと気がつくと、毎日、朝から夜までつぶやいていたGAWAKEIは、今日のお昼過ぎからつぶやいていない。
なにかあったのだろうか。

約一日沈黙していたGAWAKEIが呟いたのは、普段なら真名井が呟く時刻、呟くとおもわれる内容だった。

タックンの書いた、「りゅうぐうぼうけんかつげき」

四人の少年少女の顔が描かれている。
GAWAKEIによると「左上がわたしで、みぎがとくしん、左下がタックンで、右下がしゅうちゃん」だそうだ。

GAWAKEIは真名井を真似て呟いたようだが、この日真名井が呟くことはなかった。

おみまいの木曜日。
九条院さんはS木さんの担当医より彼の出身地を知る。

それは、佐々木卓也が夢で見ている龍宮学校のある島の名前。

そしてGAWAKEIの住む地。

昨日の「りゅうぐうぼうけんかつげき」。
島にある物のようだがGAWAKEIは表紙以外をみせてくれない。

なにかが隠されているようだ。

中に書いてあるのは「魔法…これ以上はヒミツっ…!」

3日の夜更け、もう4日になったころ、不思議な呟きがあった。

画像は、16と番号のふってあるイラスト。

http://rukuru.info/ryugugakkou/katsugeki/6/7/tF6bzKy.png

そして、三人のぼうけんの旅がはじまった
あのすばらしき日々を取りもどすために戦え!!
風の声、虫の音、
木々のささやき…
すべてが、汝たちに
力を与えよう
ガワケイ・シュウジ・トシ
負けるな!!
ウグルーランドの戦士たちよ

タックンの書いた本の中身のようだ。

真名井のTwitterのプロフィールにURLが記載されていた。

http://rukuru.info/ryugugakkou/katsugeki/6/7/tF6bzKy.png

7/26に確認した時には違うURLが記載されていた。

GAWAKEIがフォローしている人で、そのようなつぶやきをする人はいただろうか?

水澄小太郎氏が偶然にも、左上の入部生徒募集のバナーをクリックした所、画像が表示された。

http://rukuru.info/ryugugakkou/katsugeki/2/7/eD5M3hY.png

王様のいないはずの
ウグルーランドをわが手に入れようと
凶悪な魔龍・シンペイニョが動き出したのだった

シンペイニョとはいったい……?

沈黙していた真名井が呟いた。

数字と☆のマーク。
見つけた「りゅうぐうぼうけんかつげき」のページ数と同じような?

水澄小太郎氏の発見は続く。

http://rukuru.info/
このページにある、右側、「九条院報告」とある写真。

そこをクリックした先にある「????」というアルバムにはいっている1枚の画像。

4/7

まぎれもなく「9」の数字。

なにやら別のページに飛ぶようだ。
その先のページで4つ目となるzipファイルを発見する。

ようやく見つかった、takkun.zipである。

http://rukuru.info/ryugugakkou/truth/takkun.zip

中身はもちろん01.png……おや、画像の左上に何かが。

ここからなにがわかるのだろうか。

ましろ氏により、22Pが発見された

右側、上から三番目の「F」のアイコンからFacebookへ。
8月2日の投稿に「7/7」というコメントとともにそのイラストはあった。

イヌコマジン分身の術

9Pへは右のアイコン、一番下のカメラからも行く事ができるそうだ。

これで見つかったページは表紙を含めて、5枚。

16:55の呟き。
真名井はなぜこの時間に呟くのか。
☆はあとふたつ。
残りのページはいずこ?

ARG情報局のARG部員募集中の記事のコメントになぞのアドレスが残されていた。

匿名2012年8月2日 16:55

http://rukuru.info/ryugugakkou/katsugeki/3/7/A4qbYsf.png

島に一つしかない学校は
シンペイニョの魔力で
おどろおどろしい
悪魔の城に
姿を変えてしまった

真名井の呟きは定刻どおり、16:55分
リンクのページは以前も交換ノートにあった、キメラクターのページである。
2188はといば、タック=リバイアサンのページだ。
そこにはZIPへのリンクアドレスがあった。

http://rukuru.info/ryugugakkou/takkun.zip

いちど開いたような覚えのあるZIPファイル。
しかし……

開いても、同じ名前のZIPが出てくるのだ。
数回繰り返しても同じ。
これはなんだ?

100回以上繰り返したという。
お疲れ様。

なかから出てきたのはQRコードの残り半分。

QRコードからでてきたのは次のアドレス

http://rukuru.info/ryugugakkou/manaihara.zip

中身はmanaihara.txt
ただ一行のメールアドレス。

magicmatter1201@yahoo.co.jp

九条院が謎の写真を二点アップした。


彼氏に依頼されてアップしたようだ。


何の写真なのかはわからないとのこと。

駅名は分かったが、果たしてこれはなんのために公開されたのか?

なぞのメールアドレスから、最後の絵を発見したのはましろ氏。

いまだかつてないウグルーランドの
危機に、
ただ何もできずにぼうぜんとする
三人・・・・
この島の運命や
かに?
そして、
タックと
シンペイニョは
どこに?
「あの野郎よりによって、一番弱いタックをさらっていくとはなんて卑怯なドラゴンだ…」
「うむむむ……一番強いお前ならあいつと戦って勝てるのかよ? どうなんだい……」

水澄小太郎氏によって「真名井文書」が発見される。

http://rukuru.info/ryugugakkou/2012/manaihara.html

ARG部員様

お疲れ様です。
こちらから返事ができず、申し訳ありませんでした。

自分が何故、佐々木卓也を目覚めさせなくてはならないのか、少し長くなるかもしれませんが、お話しさせていただきます。

自分は、人間という概念の存在しない世界から来ました。

そこはこの世界で未来と呼ばれている所に似ています。
宇宙すべてが一つの人間のように機能している世界です。
自分、真名井良秀は、”真名井オルガン”という地名で認識されるフィールドです。
そして、”佐々木オルガン”と隣接しています。
例えてみれば人間の臓器、胃と腸のような感じです。

自分は長いこと思考せず、機能を充分に発揮し、何事もなく生活していました。
しかし、そんな中”佐々木オルガン”の異変は徐々に始まっていたのです。
その異変は”癌化”に非常によく似ています。
気付いた時には”佐々木オルガン”の異変は、”真名井オルガン”のすぐ手前まで迫っていました。
自分達は細胞を共有しているゆえ、その原因を探るのはそれほど難しい事ではありません。
そして自分は、原因となった、2012/7/7の人間界に真名井良秀として降り立つことになったのです。

案の定、真名井良秀の近くに佐々木は居ました。
彼は睡眠状態であった為、夢の中にある龍宮学校に向かいました。
いわゆる過去を改変しないために、細心の注意を払ったつもりではいたのですが、この時初めて、自分が龍宮学校に行ったことが原因で佐々木の変容が始まってしまった事がわかったのです。

ARG部員を募集したのは、自分が元凶であるがゆえ、自ら直接手を下すことができなくなってしまった為です。

どうか、自分によってもたらされた変化を発見し、佐々木卓也を目覚めさせ、均衡の揺らいだ未来世界を安定させていただきたい。

それが自分の切なる願いです。

真名井良秀

部活のサイトは、真名井の依頼に塗り替えられていた。

T田(S木の遠い親戚)とごはんを食べている時の、九条院の呟き。


この間アップされた写真も阿佐ヶ谷だったが、なにか関係があるのか?

平穏な日曜日。
九条院は今日はデート! とうきうきしたツイートをタイムラインに流していたが、突然、不思議な事を聞いてきた。

S木の住所。
「りゅうぐうぼうけんかつげき」のコピーを彼氏に頼まれたそうだ。

S木の友だちである彼氏に確認してみたところ、「だれか知っている人がいるはずだから」ととりあってもらえない。

先日T田が阿佐ヶ谷と言っていたようだがと、連絡を取ってみたものの、留守電で出ず。

途方に暮れる九条院。


突如、真名井がつぶやく。
sasaki.zipというファイル。

 
 
   

入っていたファイルは「koukan-nikki.png」「seitotechou.png」「tamatebako.jpg」「ryugu-bouken-katsugeki.jpg」「166.jpg」「0004.jpg」「2.jpg」。

そのとき、PCの前にいたARG部員たちの動きの早さが……。

約一時間。
ARG部員はそこに立っていた。

阿佐ヶ谷駅前にて、ARG部員四人と九条院が出会う。
たなか氏の見つけていた現地へ移動する。

写真と同じウリ。

ドアの前まで行くと、部屋番号のしたに「タック・リヴァイアサン」のイラスト。
ドアにはもちろん鍵がかかっていたが、留守番電話を聞いてかけ直してくれたT田(トラダ)によって、ポストにはいっていることを知らされる。
そのかぎでS木さんのおうちに。

机の上には、「りゅうぐうぼうけんかつげき」が、パソコンのモニタの上には玉手箱の目覚まし時計がのっていた。

これは校歌だろうか。

録音されている声はGAWAKEIのもの。

そして、「りゅうぐうぼうけんかつげき」を回収し、コピーを取ったが、九条院は彼氏にデートをキャンセルされてしまった……。
このコピーはどうすればいいのだろうか?

みんなでブラックモンブランを食べて、解散。
お疲れ様でした。

阿佐ヶ谷にて、もう一つ決まったこと。
それは、ARG部員が鵜来島へ行く事であった。
8/16~19に、サマースクールが行われるとのことで、参加が可能らしい。

入部届をだした後、注意事項などがとどいたそうだ。

龍宮学校ARG部の皆様へ

お疲れ様です、真名井良秀です。
この度は、友人・佐々木卓也を起床する為の最後にして最大のフィールドにお力添え頂き、感謝申し上げます。

ARG部の皆様には、龍宮学校生徒・真名井良秀として潜入して頂きます。
龍宮学校潜入にあたり、注意点などをご案内させて頂きます。

【入学のご注意】

1、天候によるについて
気象に詳しい中津川先生が、万が一台風が発生した場合の休校の是非を決定致しま
す。大型台風の折には、鵜来島から数日出られなくなりますので、随時ご連絡させて頂きます。各自ご判断頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。

2、定期船について
定期船乗船には、チケット売り場にてチケット購入が必要です(片道1300円)
宿毛市片島港では15分ほど港に停泊しますが、鵜来島では数分しか停泊しません。乗船下船、どうぞご注意下さい。
既に入手されていると思います、本当の生徒手帳をお手元にお持ち下さい。
港までお迎えに参ります。

3、用意した方が望ましい物
学生のような服装であればあるほど、潜入し易いと思われます。
朝礼では、ラジオ体操、鵜来島中学校校歌が歌われます。予め、覚えておく事をお勧め致します。

お気を付けて、狭霧下さい。

龍宮学校ARG部 真名井良秀

狭霧?

19日12時。
ARG部員のもとに真名井よりDMがとどいた。

「「玉手箱」に転送しましたものをうけとりおねがいします。「Twitter」のHNを伝えれば、17日 16:05-21:00&18日 12:00-21:00に寅田さんから受け取れます。宜しければ、どうぞ。尚、寅田さんが知るHNは、6名です。」

ARG部員は島に向かっている。

彼は、真名井として島にはいった。
島にいるGAWAKEIや生徒会長から、真名井と紹介された。
一緒にいる真名井は「七三の人」などと呼ばれていたようだ。

そののち、鵜来島についた部員からは島に玉手箱があるという情報が届いた。

島の学校に書かれた文字。

希望が丘にGAWAKEIに隠されたりゅうぐうぼうけんかつげきの続きを手に入れた。

寅田に会いに行った、阿佐ヶ谷のARG部員は佐々木宅で同じ物を見つけた。

なぜ二重に存在しているのか。
そして、先週おとずれた時より、ページ数が増えているのはなぜか。

寅田との会話は以下のような内容。

寅田は佐々木の母の従兄弟で、りゅういちさんとおっしゃる。(佐々木とは10程年齢が上である)
寅田は、九条院と病院で知り合い、数回ごはんを食べる仲。彼氏がいると聞いてショックを受けていた。
20年くらいまで、佐々木は鵜来島に住んでいた。
ゲームデザインをするため上京しており、親御さんとはほぼ勘当状態。
今回の件もまだ実家には連絡を入れていない。さすがにそろそろ……。
りゅうぐうぼうけんかつげきは今回作るゲームのために書いたのではないか。
仕事につかれて寝こんでしまったのではないかと。

佐々木の部屋には先週訪れた時よりもものがふえており、脱ぎ散らかした服が変わっていたような気もした。
(写真追加予定)

ももクロのメンバーの写真「佐々木彩夏」や「りゅうぐうぼうけんかつげき」の内容(GAWAKEIへのコンプレックスや、GAWAKEIの性別がTwitterで話している人間と食い違うこと)から佐々木が現実を拒否したんじゃなかろうか的な妄想を膨らませ、佐々木宅を辞す。

島では、夜にARG部の活動が行われていたようだ。
「実践明晰夢」の授業中、GAWAKEIより真名井と名乗っている風簷へ、紙飛行機で手紙が飛んできた。
「真理の道へしゅうちゃんとトシ君と一緒に、川嶋先生のもっている玉手箱をとりかえしに行く」
その紙飛行機を、次の人へ飛ばし、そして、授業中にもかかわらずうたた寝。

海への道を行こうとすると、通せんぼして通すまいとする先生。
「ビールあげるからとおしてー」というが、「だめだ!」と寄る辺もない。

しかし、「じゃ、いらないならビールすてるー!!」と海へ投げ込んだところ、断った人は海へ飛び込み、ビールを拾いに行き、その隙にその場を抜けるという荒業であった。

そして、初日の夜は過ぎていった。

これは佐々木の家で発見された「りゅうぐうぼうけんかつげき」の後半部分である。

佐々木宅の壁にはられていたもの。
写真は寅田りゅうじ

最後の写真は……意味があるかどうかは不明

島では、朝の第一便にて、「佐々木卓也(タックン)」がやってきたようだ。

そして、佐々木が島に来た途端、今まで「真名井」とよばれていたARG部員は、「風簷」と呼ばれるようになった。
そして、真名井は「真名井」と呼ばれはじめた。
なにが起きたのか。

九条院の元には電話が一本。

おや?

なぜか現在位置が??

佐々木が一瞬目をさましたようだ。
どよめく一同。
ただ、ほんの少し目を覚まし、また元にもとにもどってしまったようだ。
今日は一日、病院についていると言う。

こちらで認識しているものと、向こうの世界はすこしずつ違っているようだ。

そ・れ・だ!!

完全に眠ってしまうわけではないようだ。
なにかが足りないのだろうか?

授業をさぼり、島を散策中の部員。

海がとてもきれいだ。

こちらにある玉手箱と同様に。

そして、九条院から病院の佐々木の状況が伝えられる。

佐々木が覚醒しようとしているのか……。

実際には一度だけではなく、何度も聞かせて見た模様。
寝たりふらふらする佐々木。

佐々木の記憶では、ガワケイと呼ばれていたのは、男の子であった。
成績優秀・運動神経抜群・ルックス◎・性格もよし。
羨ましくも妬ましい相手だったそうだ。
彼女がガワケイへ乗り換えたこともあったとか。
それでも、ガワケイを嫌えなかった佐々木。
その思いから、自分の泳げないというコンプレックスをガワケイの弱点として「りゅうぐうぼうけんかつげき」を書いたそうだ。
新聞係の交換ノートでも、佐々木はそのキャラクターを書いていた。
そんな男が、なぜ今女性としてここにいるのか。
佐々木にももちろんわからない。

九条院との出会いについて、聞く機会が持てた。
ゲーム製作会社に勤めている佐々木と、編集関係の会社につとめている九条院はイベントなどで顔をあわせていたという。
その関係でなんどかご飯を食べにもいっていたとか。
真名井という彼氏をしらないか? と確認したが、逆にそれは誰か、と聞き返されてしまう。
真名井は島にもいるはずなのだが、知らない相手なのだろうか。

そして、その夜、集会所(佐々木宅)にて佐々木を囲み校歌をみんなで歌った。
東京に残っているARG部員もネットを介し、それに参加をした。
歌っている全員の思いをうけたのか、佐々木はその場で眠った。
(なぜかミラーボールと布団が集会所に用意されていたとか、器物破損と佐々木がつぶやいたとか)

校歌

http://youtu.be/3KntzeRroC8

ARG部員の活躍により佐々木は目を覚ました。
これでみな普通の生活に戻れるのではないだろうか。

島では、「明日の朝、6:05にならないとわからないな」と真名井がつぶやいていたそうだ。

そしてあくる朝。

さて、佐々木となり、風簷を起こす旅は、いつ終わるのだろうか……。

それは9月17日のこと。

風簷(ふうえん)さんの呟きがタイムラインを騒がせた。
その日は鵜来島に行ってきた風簷さんが主催の発表会の日だった。
佐々木として目覚めた風簷さんの、目をさますための日。

そうしてなにも覚えていない風簷さんの発表会の始まり。

そこにはあの夏の日以降、どうしているのかもわからなかった「九条院彩夏」さん、「佐々木卓也」さん、「真名井」さん等が勢ぞろいしていた。
そして、佐々木卓也さんは「九条院卓也」さんとなっており……え?

幸せそうですね!!

風簷さんは風簷さんとしてこの会を終了させ、全ては終わった……ように見えた。

そして、今日。

九条院彩夏・卓也両名のらぶらぶツイートを垣間見ることに。

ふたりがこのまま幸せにすごしていくのかは、彼らしだい。

これが、わたしの関わった龍宮学校の、すべてです。
九条院夫妻が来月(11/3)に参加するらしいアートフェスへのリンクを最後に、このまとめを終了します。

【第肆.伍回】 四畳半アートフェスティバル!

なにかあるかもしれないし、なにもないかもしれない。
そこへ行くかどうかは、あなたしだい。